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由紀

Author:由紀
劇場で見た作品のみレビューしてます。

※基本的にネタバレしてます。その点ご留意ください。※

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★★★★★・・・何をおいても必見
★★★★☆・・・オススメ!
★★★☆☆・・・一見の価値はあり
★★☆☆☆・・・悪くはないけど
★☆☆☆☆・・・私は薦めない

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アメリカン・ハッスル
人間はダメで弱い、だから面白い

原題:American Hustle
製作:2013年 米国、デヴィッド・O・ラッセル監督
出演:クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンス、ほか
レート:★★★☆☆

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詐欺師のアーヴィング(クリスチャン・ベイル)は愛人シドニー(エイミー・アダムス)とともに、銀行の融資をエサに手数料をだまし取る詐欺で大儲けをしていた。ある日、そんな二人はFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されてしまうが、リッチーは彼らに司法取引を持ちかける。それは、無罪放免を条件に、カジノ利権に絡む政治家たちに架空の投資話を持ち込み、一斉逮捕を目論むおとり捜査だった・・。


昨年、年間トップ3に選んだ『世界にひとつのプレイブック』を見てから、デヴィッド・O・ラッセルは次回作が待ち遠しい監督の一人になった。

人間の内面の複雑さをユーモアと温かさをもって描く彼のスタイルは、何を差し置いて分かりやすさが求められる現代のアメリカエンタメ界において貴重な存在だ。


しかし、今回は期待ハズレ。

ストーリーはシンプルなはずなのに、なんだか分かりにくかった。それぞれのキャラクターが何を考えていて、何をしようとしているのか。芝居なのか本心を演じているのか、読み取りづらかった。詐欺師の彼らに観客まで騙そうとさせていたわけではあるまい。

俳優陣の演技は申し分ない。ラッセル監督の前々作『ザ・ファイター』('10)と前作『世界にひとつのプレイブック』からそれぞれの主演二人を持ってきて合体。いずれも最高の演技を見せてくれている。個が立っているけどお互いのキャラの邪魔はしていない。

詐欺師がFBIと組んで、政治家を騙そうとする、それだけの話なのだ。その割には回りくどくなかっただろうか?主要キャラ(詐欺師、詐欺師の妻、詐欺師の愛人、FBI捜査官、政治家)の思惑が入り乱れ、それぞれがそれぞれの人生を取り戻そうと奮闘する。話が散らばってしまっているのだ。

散らばった話を最後にシンクロさせるオチに爽快感はない。マフィアを捕まえようとしていたFBIを逆にハメたわけだが、200万ドルをどうマフィアと話をつけたかの説明は薄く、気付けば5人の命運が決まっていた。必死につじつまを考える観客を置き去りにして、エンディングロールは上へ上へとのぼっていく。


結局、法やルールを嘘で打ち破ってその不完全さをあざ笑う人間が、そもそもダメで弱くて不完全なもの。そんな彼らが自分たちの人生を取り戻そうともがく姿にこそ本当の人間らしさが見えるんだよ、と私は理解した。

これがラッセル監督が本作に込めたメッセージだとしたら、なんとも彼らしい複雑な宿題だったと思う。


しかし本作はすこぶる批評家からの評価が高い。アカデミー賞10部門ノミネートをはじめ、各賞総なめにしている。このギャップをどう消化すればよいものか。


DVDが出たらもう一回見てみようかな。

本来星2つのところを、俳優陣の演技力の合わせ技で一つプラスで、星3つです。





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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 18:06:53 | トラックバック(0) | コメント(0)
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