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由紀

Author:由紀
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MUD -マッド-
ミシシッピ川の風に吹かれてもう一つの愛を知る

原題:Mud
製作:2012年 米国、ジェフ・ニコルズ監督
出演:マシュー・マコノヒー、タイ・シェリダン、ジェイコブ・ロフランド、ほか
レート:★★★☆☆

全国でたった12館というチョー限定公開の作品。ヒューマントラストシネマ渋谷が、「面白いのに未公開なのはもったいない!」というスローガンのもと集めた作品群を上映する好評企画『未体験ゾーンの映画たち 2014』で観賞。公開初日、シアター2は満員御礼。映画好きが集まってる空気がビンビン伝わる中、上映開始。

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舞台はアーカンソー州のデウィット。ミシシッピ川の支流が近くを流れる小さな田舎町だ。14歳のエリス(タイ・シェリダン)と親友ネックボーン(ジェイコブ・ロフランド)の二人は、川の中洲にある離れ小島で一艘の壊れたボートを見つける。自分たちのボートにしようと相談していたところ、二人の前にくたびれたTシャツと腰に拳銃を挿した男が現れる。男は名をマッド(マシュー・マコノヒー)と名乗り、幼なじみで最愛の女性ジャニパー(リース・ウィザースプーン)との再会の時を待っていると言う。マッドはジャニパーに怪我を負わせた男を殺したために、男が属していたギャング団に追われる身となっていた。年上の女の子に恋をしていたエリスはマッドに同情し、彼女との再会を実現させるためにネックボーンと一緒に手助けを試みるが、マッドの身に州警察とギャング団の影が近づきつつあった・・。


アメリカ南部の田舎町を舞台に、謎めいた男との出会いを通して二人の少年が愛や友情、永遠の意味について学んでいく本作。なるほど、“現代版『スタンド・バイ・ミー』”などと銘打たれているのもうなずける。

エリス少年の家の向かいに住む老人トムは、マッドとジャニパーの過去にあったいきさつを知る。二人の将来を案じるトムに対し、「二人は互いに愛し合っているんだ!」と反発するエリス。「愛は存在する」と強く信じる彼の言葉は、離婚しようとしている両親に、そして想いを寄せるガールフレンドに対して向けられた心の叫びにも聞こえる。

それだけにガールフレンドやジャニパーが最終的に取った行動は受け入れがたく、エリスは悔しさといら立ちをマッドにぶつけることしかできない。マッドはジャニパーの選択を受け入れることで、深く傷ついたエリスに、世の中には自分が考える以外の形の愛も存在するということを教える。

ラストシーンで映しだされるとある光景は、男女の愛にはさまざまな形があるが、マッドとこの短い時間に育んだ友情は永遠に存在することをエリスに伝えているようで、いつか大人になったエリスがマッドと再会する日が来ることを予感させるシーンとなっている。



地元アーカンソー州でこの作品を撮影したジェフ・ニコルズ監督は、この街を舞台に選んだ理由について、「移り変わっていく生まれ故郷の今の姿を切り取って残しておきかった」と言っている。スタッフやエキストラには多くの地元の人を採用しており、アーカンソー州史上最大の撮影規模の作品となったという。

ニコルズ監督は、十代の頃に経験した恋愛の興奮や辛さをテーマにしたこの物語を学生の頃に考え始め、マッド役にはマシュー・マコノヒーを長年思い描いていたという。愛する女性のために道を踏み外しながらも、年の離れた少年と不思議な友情を育むこの役に抜擢されたマシュー・マコノヒーのかなりの演技はかなりの高評価を得ている。



南部独特の訛りに、強い日差しでこんがり焼きあがった肌とチリチリ頭。たしかにマコノヒーは、粗野で無鉄砲だけどピュアで少年のような心を持つマッドを見事に演じ切っている。マコノヒーというと、'90年代は『評決のとき』('96)や『アミスタッド』('97)などから確かな演技力を持ったイケメン俳優という好印象を持っていた。

ただその後、マリファナ逮捕されたり、サンドラBとかペネロPと付き合っただの別れただのを繰り返し、あげくに『10日間で男を上手にフル方法』('03)なんていうラブコメなんかも見せ付けられて(見たのかよ)、あの爽やかだったマコノヒーを取り戻すことはできないものと思っていた。

しかしここへ来て、'11年は『リンカーン弁護士』、'12年は本作の他にも『ペーパーボーイ 真夏の引力』や『マジック・マイク』でその演技力が再評価され、来月公開の『ダラス・バイヤーズクラブ』ではいよいよアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、さらにはノーラン監督の最新作『Interstellar』('14)の主演に抜擢されるなど、有吉先生も真っ青の復活劇を見せている。



エリスを演じたタイ・シェリダンは『ツリー・オブ・ライフ』('11)の三男坊を演じていたのを覚えている。この作品でもマコノヒーに負けず劣らずの演技を見せているので要チェック。親友ネック役のジェイコブ・ロフランドは、地元アーカンソー州で2000人のオーディションの中から選ばれたスーパージュノンボーイだけあって、シェリダンに比べると演技はこれからという感じだが、純朴さがこの役にハマっていてオーディションでの抜擢は正解だったと思う。



『未体験ゾーンの映画たち 2014』はどの作品も1,200円で観賞でき、本作は先週末に公開が始まったばかり。最近のマコノヒーの評判を確かめたい方は、是非ご覧になってミシシッピ川から吹く風を感じていただくとよいと思います。





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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 16:49:19 | トラックバック(0) | コメント(0)
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