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由紀

Author:由紀
劇場で見た作品のみレビューしてます。

※基本的にネタバレしてます。その点ご留意ください。※

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★★☆☆☆・・・悪くはないけど
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トランス
騙し騙されを繰り返す万華鏡のごとき演出術

原題:TRANCE
製作:2013年 イギリス、ダニー・ボイル監督
出演:ジェームス・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン、ほか
レート:★★☆☆☆

trance.jpg

絵画の競売人のサイモン(ジェームス・マカヴォイ)。彼はゴヤの名画『魔女たちの飛翔』のオークション中に強盗の襲われる。強盗に襲われた場合の規則どおり、彼は絵を持って舞台裏の控室に行き、絵をバッグに入れて金庫へとつながるダストボックスに入れるはずだった。しかし控室を出たところで強盗フランク(ヴァンサン・カッセル)に襲われ、絵画を奪われてしまう。フランクは逃走後、バッグを開けるがそこには絵のみ外された枠だけが入っていた。サイモンに絵画の在処を吐かせるために痛めつけるフランク。実はサイモンはフランクとその一味の仲間だったのだ。しかし絵画を強奪された際に一撃を加えたフランクに頭部を強打されたサイモンは、当時の記憶を失ってしまっており、絵画の在処を思い出せない。催眠術を利用して記憶を呼び起こさせることを命じられたサイモンは、催眠療法士エリザベス(ロザリオ・ドーソン)と出逢う。初めて出逢ったはずのサイモンとエリザベス、昔からつるんでいたはずのサイモンとフランク、その関係性が催眠術によって歪められ、そして真実が解き明かされていく・・。


ダニー・ボイル監督、『127時間』('11)以来の待望の最新作。昨年はロンドン五輪の開会式の演出を手がけたため、長らく新作が拝めなかった。待ってましたってことでシャンテへ突入。

今回は催眠術を使って人間関係が二転三転するサスペンス・ムービー。彼らしい"映像遊び"が満載で、騙し騙されを繰り返す万華鏡のような演出はそこそこ楽しめるが、話の展開がややこしく、終盤でおおよそのオチの予想もついてしまうため、作品としての出来はやや期待はずれだった。

催眠術がかけられたのが本物なのか偽物なのか、何が真実で何が偽りなのか、誰が仲間で誰が裏切り者なのか、をコロコロ展開をひっくり返す。相手を殺した!と思ったらそれは妄想で、実は生きてました的な展開が続くため、途中で理解が追いつかなくなった。

あんまり話が二転三転するもんで、結局サイモンかエリザベスかフランクの三人のうちの誰かがジョーカーなわけで、そこは誰がジョーカーだったとしても大して変わらなくね?という元も子もないことを途中で考えてしまった。

ラストのオチにインパクトがない。ふと頭をよぎったのは、冒頭でサイモンがカメラ目線で競売のルールを説明するカット。あれがラストに効いてくるのかなと思った。つまり「あなたたち(観客)が最初から私に催眠術にかけられていたんですよ」というオチを期待していたのだが、そこまでのどんでん返しではなかった。


とはいえ、相変わらず映像はスタイリッシュで、音楽のセンスも抜群。見た目はロンドンのパブにいそうな気むずかしいオヤジ風なのに、手がける映像は間違いなく世界でトップ5に入るセンスのものを作る。こんな格好いいオヤジはそうはいない。ただ、映像屋だけに作品の良し悪しが原作のもつ力に左右されてしまう。残念ながら本作ではそれが証明されてしまった。

『スラムドッグ・ミリオネア』('08)や『127時間』ほどの魅力をもつ原作に出逢うのは至難の業。次回作でも彼の"映画監督"としての選球眼が試されることになる。


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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 16:11:43 | トラックバック(0) | コメント(0)
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