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由紀

Author:由紀
劇場で見た作品のみレビューしてます。

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エリジウム
溢れる才能にお金が集まると傑作が生まれる

原題:Elysium
製作:2013年 米国、ニール・ブロムカンプ監督
出演:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、ほか
レート:★★★★☆

『第9地区』('08)にて一躍有名になったニール・ブロムカンプの最新作。

k-bigpic.jpg

2154年の地球。大気汚染や人口爆発で生活環境は最悪に。一部の富裕層はスペースコロニー"エリジウム"へ移住。高度な科学技術によって老いや病から解放され、水と緑にあふれた理想郷で暮らしている。一方、荒廃しスラム化した地上では、庶民が過酷な労働と行き届かない医療に苦しんでいた。そんな中、LAに暮らす工場労働者のマックス(マット・デイモン)は作業中の事故により余命5日と診断される。マックスはエリジウムにだけ存在する"何でも治しちゃうベッド"に希望を求め、闇商人との取引に応じてコロニーへ向かおうとする。しかしそんなマックスの前に、強力な戦闘能力と兵器をもつクルーガー(シャールト・コプリー)が立ちはだかるのだった・・。


才能に金が集まると傑作が生まれる。

それを体現したような作品だ。『第9地区』で社会的格差をテーマに、エビ型エイリアンが虐げられるという独自性の世界観を表現し、アカデミー賞ノミネートされたブロムカンプ監督。あれで一気に注目を集め、その才能にお金が投資された。製作資金が前作の約30億円から約115億円と4倍に。それに比例するように映像のスケールとクオリティが格段にアップしている。

世界観は前作と同じ路線で貧富の差がテーマ。お金を持ってる人はより良い暮らしをし、持ってない人はより酷い環境に暮らす。昨年の『トータル・リコール』('12)でも示されていたように、世界は二極化していくというディストピアの社会観は、昨今の未来SFものの定番の一つになっている。

ブロムカンプはあくまで作品内で結論は出さず、考えるきっかけとなって欲しいと望んでいる。本作のラストも、映画としての着地はしているが、それが解決策にはなっていないし、それを示す監督なりのヒントを示しているわけでもない。希望を形にして提示してほしい人にとっては不満かもしれないが、自称悲観論者のブロムカンプにとっては、今自分たちが生きる社会を見つ直すツールとしての映画を作りたいというのが本分なのだ。


elysium-robot-fight.jpg

そんな彼の作家性は置いておいて、それより彼がスゴイのはVFXクリエイターとしての才能だ。頭の中で描く世界を、細部までこだわった実物と迫力満点のCGを見事に融合させて映像化している。マックスらが使う銃兵器やガジェット、乗り物などには、小さい頃に『エイリアン2』('86)や『ロボコップ』('87)を見て影響を受けたという彼のSF観が溢れ出ている。着弾して大破するロボットから飛び散るネジの一本までスローモーションで緻密に描く映像なども必見だ。

また、今回驚いたのは肉弾戦のシーンのカメラワークの妙技。実物の人間とロボットが戦うシーンもそうだが、特にクライマックスでマックスとクルーガーが戦うシーンでは、複雑に絡み合う二人の間をカメラが動いて、これまで見たことのない映像が見れる。ボーン・シリーズをこなしたマット・デイモンにとってバトルシーンはお手の物で、ハイレベルな肉弾戦を見せてくれる。

最近『幸せへのキセキ』('11)を見直して、派手なアクションからエモーショナルな演技まで高いレベルでこなせるマット・デイモンって改めて良い役者だな~と思った。


ちなみに、ブロムカンプはまだ34歳(まさかの同い年・・)と知って愕然としてしまった。
同い年でこんな素晴らしい仕事をしてる奴がいるとは驚きでもあり、嬉しくもある。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 18:06:42 | トラックバック(0) | コメント(0)
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