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由紀

Author:由紀
劇場で見た作品のみレビューしてます。

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ビザンチウム
永遠を手にした母娘の不変の絆

原題:Byzantium
製作:2013年 米国、ニール・ジョーダン監督
出演:シアーシャ・ローナン、ジェマ・アータートン、サム・ライリー、ほか
レート:★★★☆☆

シアーシャ・ローナンが血のしたたる布を口にふくむ衝撃的な予告を見てからずっと気になっていた一本。ようやく日本公開です。GOGO!シャンテ。

Byzantium-34515_9.jpg

19世紀初頭、ナポレオン戦争時代。クララ(ジェマ・アータートン)は悪どい海兵によって娼婦に身を落とされてしまう。やがて娘エレノア(シアーシャ・ローナン)を授かるが、娼館で育てることはできず、やむなく孤児院に預けることになってしまう。それから200年後、何者かから逃げるように暮らすクララとエレノアは、とあるイギリスのさびれた港町に辿り着いていた。そこでクララは、親を亡くし孤独に打ちひしがれていた男と出逢う。男は遺産として受け継いだ鄙(ひな)びたホテル"ビザンチウム"を持て余していた。そんなホテルに目をつけたクララはそこに身を隠し、売春宿として経営することで暮らしていくことにする。一方エレノアは、偶然出逢ったフランクに惹かれ、ずっと胸に秘め誰にも語らずにいた自らの過去を打ち明ける。しかしそれを語ることは、一族にとって決して破ってはならない掟だった。そんなクララとエレノアが住む街へ、二人の男が近づきつつあった・・。


ニール・ジョーダンという監督、あの『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』('94)を作った人だったんですね。ほぼ20年前・・、ストーリーは全然覚えてないけど、トム・クルーズとブラッド・ピットが殿様メイクでヴァンパイアやってたのは覚えている。特にトム・クルーズは美形でしたね。そんなニール・ジョーダンが再びヴァンパイア映画を作ったという。

まず第一印象は、舞台となっている街がどの国で撮影されているか特定できず、すごく不思議で不穏で怪しい雰囲気が出ているな、ということ。最初、アメリカのどこかの田舎街だろうと思って見ていたが、どうも街並みがアメリカっぽくなく、石畳の道や建物にも石造りのものが多くヨーロッパっぽい。でも海辺の街なのでアメリカではあり得なく、じゃあイギリスの南部かと思うとそれにしては少しアメリカっぽいバタ臭い雰囲気がある。結局舞台はイギリスだったんだけど、画面に伝説の怪物が存在してもおかしくないような説得力があったのが良かった。


それにしても欧米人ってのはほんとにヴァンパイアが好きなんですね。好きっていうか文化の一部なんだろうけど。日本でこれほど繰り返しテレビドラマや映画の素材になっている怪物・妖怪っているだろうか?こなき爺?

そんな繰り返し描かれているヴァンパイア。これまでいろんな"設定"がありました。にんにく、太陽の光、十字架、血を吸う、両サイドの牙、青白い、血を吸うと相手もヴァンパイア化する・・などなど多数。『トワイライト』シリーズなどは超高速で動けるとか、血吸い欲と性欲が一進一退とか、未来を読むなどの超能力があったり。本作ではそんな設定は一切取っ払い、「血を吸う」の一点のみに絞っている。生きるために血を吸わねばならないという設定だけで、さあ血を吸うぞって時だけ親指の爪がヌヌヌっと伸びて首の動脈をブスっと刺してチューっと吸う。設定を増やすほどコメディになってしまうので、シンプルにして現実味をもたせたのも良かったと言えます。

byzantium6.jpg

タイトルにもなっている「ビザンチウム」という築数百年のホテルが、クララ&エレノアという存在と対比になってるんですね。一方は長い時を経てもう今は使われなくなった古びた建造物、もう一方は時間という概念をなくした(死ぬことがなくなった)存在。同じ時間が流れているはずなのに、廃墟のようになって人に使われなくなっているホテルと、生きるために人の命を奪っていかなければならない存在。とても物悲しいストーリーの中に、命をかけて娘を守ろうとする母親と、そんな母から自立していこうとする娘の、母娘の絆の話を組み込んでいる。

時間の流れとともに加速度的に世界が大きく移り変わっていく時代にあっても、母娘の愛とか絆といったものは普遍的で、その大切さは変わらないよっていうことを描いている、そんな作品だと思います。

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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 18:05:13 | トラックバック(0) | コメント(0)
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