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由紀

Author:由紀
劇場で見た作品のみレビューしてます。

※基本的にネタバレしてます。その点ご留意ください。※

星の位置づけ
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★★★★☆・・・オススメ!
★★★☆☆・・・一見の価値はあり
★★☆☆☆・・・悪くはないけど
★☆☆☆☆・・・私は薦めない

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マン・オブ・スティール
リブート成功には程遠し、スーパーマン・ビギンズ

原題:Man of Steel
製作:2013年 米国、ザック・スナイダー監督
出演:ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ほか
レート:★★★☆☆

Young Kent with red cape3

高度な文明を誇る惑星クリプトン。その文明を維持するための乱開発により星が崩壊し始めていた。星とともに果てる運命を受け入れた科学者ジョー=エル(ラッセル・クロウ)と妻ララは、生まれたばかりの息子を地球へと送り出す。ジョーはクーデターを起こした将軍ゾッド(マイケル・シャノン)によって殺され、やがてクリプトン星は滅んでしまう。それから30年後。アメリカ各地で、ある男が超人的な力で人命救助をしては姿を消すという証言が上がっていた。男の名はクラーク・ケント(ヘンリー・カヴィル)。彼こそが、30年前にクリプトンから地球に送られ、ケント夫妻によって育てられたカルだった・・。

・メッセージ
すっかり時代の流れに定着した、リブート・ブーム。その流れはまだまだ止まりそうにない。アメリカン・ポップカルチャーのイコン、スーパーマンがリブートされた。仕掛けたのはバットマンのリブート、『ダークナイト』シリーズで大成功を収めたクリストファー・ノーラン。同シリーズで一緒に原案を務めたデヴィッド・S・ゴイヤーと再びタッグを組み、DCコミックの2トップの相棒スーパーマンを新たな世界観で再生することに。基本構造は『ダークナイト』シリーズの第一弾『バットマン・ビギンズ』を踏襲している。つまり、超人スーパーマンを一人の生身の人間として描き、ヒーローとして覚醒するまでの経緯に焦点を当てること。現代世界に生きる青年が傷つき、悩みながら自身の使命を知り、進むべき道を決意するまでを描いている。

・演出/映像
本作は、リアリティ路線での演出、ハンス・ジマーによる重厚な音楽、マットな質感の映像(フィルム撮影)、いずれも『ダークナイト』シリーズのノーラン・スタイルに沿って製作されている。この仕掛け人からバトンを受け継ぎ監督を務めたのがザック・スナイダー。過去の代表作『300〈スリーハンドレッド〉』('07)、『ウォッチメン』('09)、『エンジェル ウォーズ』('11)ではCGをフルに使ってダークでシニカルなファンタジーの世界を生み出してきた男。

彼が踏襲したノーラン・スタイルはある程度成功しているが、スナイダー独自の選択(スタイル)が作品のクオリティに影響している。まず、リアリティを演出するために手持ちカメラでの手ブレを出し、焦点距離を合わせる動きをふんだんに取り入れいたこと。Trailerを見て大変興奮したこの手法だが、もうなんだか、100カットくらい使われているんではないかと思えるくらい、本編ではあまりに多く使われており、やや辟易した。手ブレもフォーカスも、やり過ぎだったのだ。

Man-of-Steel-2.jpg

バトルシーンは迫力満天。まさに悟空とベジータの決闘を映像にしたかのような圧倒的なスピードとパワー。ただ、その速さも力強さも尺の長さも、あまりに過剰。映像で十分しつこいのだが、そこにハンジマの重厚な音楽が乗っかるものだから、画面も音もやかましくて仕方なかった。ハンジマのスコア自体は素晴らしいのだが、使い方がうまくないのだ。

音楽は、映像やストーリー的に弱い部分を補ったり、映像だけでは語られないものを語らせたりする力がある。映画を構成する重要なエレメントなのだ。だが本作では、あまりに迫力の映像に迫力の音楽(+さらに爆音の効果音)を乗っけるものだから、ゴツいステーキの上にドカンとスパゲティが乗っかっているようなしつこさを覚えた。画と効果音と音楽、この3つのバランスは作品に大きな影響を与えるということを改めて実感した。

・キャスト
ロイス・レインを演じた我らがエイミー・アダムス。相変わらずの美しさに画面に釘付け。ただ、お肌の感じからちょっぴしお年を感じざるをえなかったのは否めない・・。演技派の彼女がこの作品に合っていないのか、それとも作品が彼女を活かせていないのか。彼女自身は安定した演技をしていたので、単に彼女のキャラがこういうアクション超大作にマッチしていなかっただけの気がする。

本作にはもう一人、目を奪われてしまった方がいた。ゾッド将軍の脇にスッと現れた瞬間からビビッ!と来た、ファオラ役のアンチュ・トラウェ。32歳。ドイツ出身。ハリウッドの大作は初という大抜擢。キリリと突き刺さるような眼光。先日の『ワールドウォーZ』のダニエラ・ケルテスといい、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のアリス・イヴといい、最近こうした大作に無名の女優を抜擢するケースをよく目にする。いずれもしっかり存在感を放っているのがいいですね。トランスフォーマーのヒロインとかもうあんまし覚えてないもの。

man-of-steel-amy-adams-henry-cavill1.jpg


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映像のことばかり書きましたが、脚本もイマイチでした。「フラッシュバックの使い方ヘタ!」と心の中で叫びました。スタートのクリプトン星の話からすでに感情が置いてけぼりになっていたのだがそれはいいとして、現在進行している成年クラークのストーリーに、少年期と青年期の話をフラッシュバックで2~3回挿入するのだが、どうも挿入するタイミングが良くないのだ。そう考えると、米ドラマ『LOST』はフラッシュバックを入れるタイミングと現在進行中のストーリーとのリンクのさせ方が実に巧妙だったのだと思わされる。『ダークナイト』シリーズで株を上げたデヴィッド・S・ゴイヤーさんですが、それほど信用はならないということが判明しましたね。

それで、続編についてですが。
2015年7月17日米公開、ザック・スナイダー監督とヘンリー・カヴィル主演は続投で進んでいる。そして何よりバットマンが登場、それも演じるのはベン・アフレックという失禁もののキャスティング。本作で見せた超高速&超パワーのアクションシーンにどうやったらバットマンを組み込めるのかさっぱり分からない。すでに本作でバットマンの登場を予告するようなカットが入っていたらしく、スーパーマンがロイスを助けるために飛び出た宇宙空間で、衛星の外観にウェイン・エンタープライズのマーク"W"が入っていたというのだ(もちろん気付くはずもない)。原作を知らないので何とも言えないが、バットマンを共存させるなら少なくとも本作よりは超絶バトルのトーンは落とさざるをえないと思う。これ以上トーンを落としたものをスナイダーは撮ることができるのだろうか。

興行収入は十分な結果を収めたようですが、作品としてのクオリティは疑問符が付いたスーパーマン・ビギンズでした。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 09:47:26 | トラックバック(0) | コメント(0)
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