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由紀

Author:由紀
劇場で見た作品のみレビューしてます。

※基本的にネタバレしてます。その点ご留意ください。※

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★★☆☆☆・・・悪くはないけど
★☆☆☆☆・・・私は薦めない

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藁の楯
真面目に遊ぶ男、三池崇史。

原題:藁の楯(わらのたて)
製作:2013年 日本、三池 崇史監督
出演:大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、岸谷五朗、永山絢斗、山崎努、ほか
レート:★★☆☆☆

GW中に見たシリーズ。順番に行きます。

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孫娘を殺された資産家・蜷川(山崎努)。彼は新聞に『この男を殺してください。清丸国秀。御礼として10億円お支払いします』と行方不明の犯人殺害を依頼する全面広告を掲載。広告が出るやそれまで匿ってくれていた男に殺されかけた清丸(藤原竜也)は、福岡県警に自首する。警察は警視庁SPの銘苅一基(大沢たかお)、白岩篤子(松嶋菜々子)ら精鋭5人を派遣し、清丸を福岡から東京まで移送させることに。犯人への憎悪と懸賞金への欲にかられた人間が日本中にあふれ返る中、移送は開始される・・。

・メッセージ
映画で「真面目に遊ぶ」男、三池崇史。前作の『悪の教典』に比べれば、今作はやや真面目な方に舵を切っている。日本中のいつ、どこで、誰に襲われるか分からない中、凶悪犯を護送するという設定とスケールは、原作の小説の世界ならまだしも、その映像化はかなりハードルが高い。しかし、この男は挑戦した。そこにまず拍手。ただ、彼はそんなハードルすら、ハードルと思っていないのかもしれない。日本の映画作りのお金と規制の限界を知った上で、賛辞も酷評を受け入れる覚悟を持った男だ。だから彼は遊べる。だから本作の彼には拍手とブーイングを送ろう。

・演出/映像
この大移送劇に取られた手段は、まず最初は護送車だった。高速道路上をとんでもない数のパトカーで囲んで大名行列を作って走ってたら大型車に突っ込まれて断念。続いて、新幹線。ひと車両を閉鎖して移送してたら、乗り込んでいたヤクザたちと撃ち合いになってこれまた中止。次いで、車。たまたま通りかかった車をジャックして移動してたら、ドライバーが実は犯人の過去に犯した事件の遺族で、復讐に遭いかけ中止。最後、徒歩。油断したSPの相棒があっさり消され、最後は犯人と銘苅が田舎の道端で2人きり。

このように、設定は荒唐無稽。スケールは次々とダウン。突っ込みどころは満載。だが、借りられるパトカーの台数には制限があるため白い車を塗装して多数作ったり、開通前の実際の高速を使って大爆破シーンの撮影を決行したり。実際の新幹線を運行させながらの撮影はさすがにJRからNGが出たため、台湾の高速鉄道を使って撮影したり。日本の映画作りの限界ギリギリに挑戦しており、とりあえず画的な最低限の体裁は守られている。

・キャスト
そうした映像的な限界に片目をつぶりつつ、この荒唐無稽なストーリーがなんとか持ちこたえることができたのは、キャストの演技によるところが大きい。犯人・清丸を演じた藤原竜也と主演の大沢たかおである。

まず藤原くん。彼の演技を見るだけでもこの作品を見る価値はある。脇を固めるベテラン勢を押さえ、怪演っぷりを見せている。幼女への暴行魔という、人間的には糞だが映画の役柄的にはおいしく映る役どころではある。しかしそれを差し引いても目を見張る演技力。

主演の大沢たかお。非現実的な展開の連続でとっちらかりそうになる画面を、彼がしっかり締めていた。主役は全体の重しになるようなポジションである必要があるが、彼は今回の役にうまくハマっていた。岐阜の道端での銘苅の魂の咆哮はこの映画のハイライトだ。

相棒の松嶋さん。うん、月9の探偵事務所の所長をやってた松嶋さんとほぼ一緒ですね。彼女の声は時に長所になり、時に弱点になる。この作品のこの役柄では後者となったようだ。

警視庁刑事の岸谷五朗。演技が舞台の演技でした。相棒刑事の永山絢斗。NHK朝ドラ『おひさま』からあまり成長が見られず、いまだ残念なレベルにいる。

最後に蜷川役の山崎努。彼のように俳優としてもう"上がってしまった"人は、強い。確固たる評価と地位におり、まったく期待に違わない、一段別世界の演技を見せてくれる。

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三池監督は次回作の『土竜の唄』はすでに撮り終え、もうすでにその次の作品に入っているという。こうして彼は、賛辞も酷評もせせら笑いながら今後も突っ走っていくのだろう。ゆけ、三池!
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 18:40:41 | トラックバック(0) | コメント(0)
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