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由紀

Author:由紀
劇場で見た作品のみレビューしてます。

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新緑の季節に考える、テレンス・マリックと光
先日見た、『ツリー・オブ・ライフ』。この作品中に映し出されているまばゆいばかりの自然の美しさが、とても印象的だった。

緑かおる4月ということもあり、つい街路樹を見上げては、木立からこぼれる日差しに劇中の光景を重ねる毎日だ。


本作で特に印象的なのが、太陽光。木々のすきまから降り注ぐ太陽光がとにかく美しい。画面を通して見ていてもまるで現実に自身が陽光に包まれているような感覚になる。

これは、徹底して自然光を使うこと、それも順光ではなく、逆光で被写体を写すという彼の撮影技法の特長でもある。

Tree-of-Life-10.jpg


屋外なら、庭に植えられている大きな常緑樹や、通りの街路樹が写る。そうした木々を、地から天へカメラをティルト。風で揺れる葉々の隙間から太陽光がパァーっと差し込む。画面は一瞬まっ白になったりしちゃう。

TreeBlue.jpg

また、このように人物の顔(頭)ごしに背後から太陽光が差し込むシーンも多く、逆光で被写体を撮るなんて、まるでセオリーに逆らった手法のようにも思えるが、これが映像にシャープな印象を残すと同時に温かみをもたせている。

tree-of-life_0012.jpg


屋外での撮影に見られるもう一つの特長が、マジックアワーの利用である。マジックアワーとは日が地平線に沈みきってから数十分の間だけ訪れる薄暮の時間帯。この時間帯は完全な直射日光はないものの、太陽が地平線の向こうに残っているため空間全体が明るく、より幻想的で叙情的な雰囲気が出る。

Hunter-McCracken-and-Brad-Pitt-in-The-Tree-of-Life.jpg

これは日没直前のカット。例によって、逆光。空が赤みがかって、いわゆる黄昏時。そしてこの後の時間帯に見られる光景をストーリーにうまく利用したのが下のカットだろう。

tree-of-life-shot.jpg

天国を印象づけるようなカットにマジックアワーが使われている。もうフワァーという気持ちになる(ボキャブラリーが貧困)。


そして彼の自然光への賛美は、屋内での撮影にもおよぶ。

tree-of-life-jessica-chastain.jpg

照明を嫌うテレマリは、屋内だってなんのその。窓やドアから入る自然な光だけを利用する。レフの使用も避けるもんだから、こんな感じに人物が真っ暗なんてことになっちゃうこともある。だが、窓からの明かりがこういう温かみをもたらすことをこの監督は知っており、光という自然物に徹底してこだわり、愛でることで、印象的な映像を生みだしているのだ。

6-9-treeoflife-1.jpg


そんな彼の次回作、『To the Wonder』(現在米国で公開中、日本未定)。この作品の予告でも上述の光テクニックを駆使したシーンがそこかしこに見て取れる。



予告でこれほどの映像美を堪能できるのだから、本編公開が楽しみでならない!!
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 11:07:05 | トラックバック(0) | コメント(0)
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