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由紀

Author:由紀
劇場で見た作品のみレビューしてます。

※基本的にネタバレしてます。その点ご留意ください。※

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ゼロ・ダーク・サーティ
ビグローによる21世紀対テロ戦争映画の到達点

原題:Zero Dark Thirty
製作:2012年 米国、キャスリン・ビグロー監督
出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ほか
レート:★★★★☆

ぜんぜんノーマークだったが、昨年12月の賞レースが始まるやいなや突如トップに踊り出てきて、驚かされた本作。ビグローがビンラディン殺害作戦をテーマに、またもやゴツくて渇いた作品を作ったということで要監視対象に。それ以上の情報は制限し、日本公開を待っていざ捕獲に向かった!

Zero-Dark-Thirty-American-Flag.jpg

ビンラディンの行方を追うものの、的確な情報を得られずにいる捜索チーム。そこへ、人並み外れた情報収集力と分析力を誇るCIAアナリストのマヤ(ジェシカ・チャスティン)が加わることに。しかし、巨額の予算を投入した捜査は一向に進展せず、世界各国で新たな血が次々と流されていく。そんな中、同僚の一人が自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。それを機に、マヤの中でビンラディン捕獲という職務が狂気じみた執心へと変貌。ついに、ビンラディンが身を隠している場所を特定することに成功するが・・。

・メッセージ
ビンラディン殺害をテーマにしており、当初の公開予定日が大統領選前のタイミングだったため、オバマ支持のプロパガンダ作品だなどという声が上がった本作。蓋を開けてみればなんのことはない、この作品はそんな押しつけがましい政治思想など微塵も入る余地のない、対テロ戦争に関わることで大きく変わり果てていく一人の人間の人生を描いた傑作だと分かる。

たしかに、『アルゴ』('12)にさえアメリカ万歳的腐臭を感じていたため、この作品も多かれ少なかれ同じ香りが漂う作りになっているのだろうと観賞前は思っていた。しかしラスト、輸送機のスタッフの問いかけに対する主人公のリアクションと最後に彼女が見せた表情を見れば、この映画が語らんとしていることは一目瞭然だ。

・演出/映像
ビグローらしさ全開の渇いた硬質な映像。BGMを極力抑えるなど娯楽性を一切排除し、ひたすらリアリティの追求に心血が注がれている。国同士の争いで白と黒がはっきりした20世紀の戦争とは一線を画する、終わりなき負の連鎖への虚無感を表した21世紀対テロ戦争映画として、ビグローは一つのスタイルを確立させたと言っていい。

個別のシーンを見てもリアリティには脱帽だ。なんの映像的・音声的な前触れもなく起きる大爆発。まるでテロの現場に居合わせたかのような感覚。そしてクライマックスのDEVGRUによる現場突入シーン・・。実際の作戦をほぼリアルタイムで再現した最後の30分間は、微動だにできないマックスの緊張感。カットのつなぎ合わせではなく、フルの通しで何テイクか撮ったものを編集したという。そこにはかっこ良く見せるためのカメラワークも音楽もなく、ただ軍の精鋭部隊が一人の男を殺しに行く時間が流れるのみ。

・キャスト
ジェシカ・チャステイン。勝手にヨーロッパ出身の人だと思ってた。普通にアメリカ人なんですね。脂肪のない絞られたそのお顔と体躯は役作りもあっただろうけど、もともとベジタリアンだそうで。ママがベジタリアンのシェフらしい。

なおこの映画は、マヤを演じる女優によってかなり違った見え方になっていただろうと想像する。アン・ハサウェイだったら・・ポップすぎる。シャーリーズ・セロンだったら・・リアリティが薄れてフィクションっぽさが出てしまったような。チャステインをキャスティングしたのは大正解だっただろう。

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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

映画 | 13:21:36 | トラックバック(0) | コメント(0)
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